高齢者免許返納ためらう理由

近年高齢者ドライバーの事故が増え、高齢者に免許返納を迫る機会が多くなっている。
なぜ?高齢者が免許返納に関しためらうのか、危険を解りつつも運転するのか?
その辺を明らかにしていきたいと思う。

返納をためらう理由

まだ大丈夫

65歳以上の高齢者ドライバーに運転についての意識調査が行われている。

運転に自信がありますか?
yes 自信がある   76%
no  自信がない   24%

男女比較で見ると
男性
yes 自信がある   80.7%
no  自信がない   19.3%
女性
yes 自信がある   50.1%
no  自信がない   49.9%

全体的に7割も占めていて、
男女別にみても、運転に自信があると答えた方が半数以上である。
自信過剰とまでは言わないが体力の衰え、反射神経の衰退など、
もう少し不安に思っていただきたい。
自分が思っている以上に、社会における不安要素が多いのである。
先日の池袋事件がいい例である。
身体的に衰えを感じており、免許返納まで考えておきながら
運転して信号無視をしてノンストップで交差点にし侵入し、
母子を弾き殺した事故である。
被害者の遺族は悲しみのどん底でも会見で世間に対し
少しでも運転に不安がある人は、車を運転しないという選択肢を考えてほしい。
又周囲の方々も本人に働きかけてほしい。
家族の中に運転に不安の方が居るならば、今一度家族内で考えてほしい。
それが世の中に広がれば交通事故による犠牲者を減らせるのかもしれない。

と述べ全世代に響かせた。

公共機関の整備

現状都心部以外ではまだまだ公共機関の整備ができていない。
バスなど酷いところでは2時間に1回などまだまだ
車が無いと不便であることには変わりない。
これでは高齢者は運転免許変換したとしても、交通の手段が不憫でどうしようもない。
こういった理由も変換できないよう要因の1つである。
このような事情では国からも強制力が発揮できないのである。

便利さからの依存

各都道府県高齢者の免許返納に対する特典などを考え行動を起こしている。
運転経歴証明書で受けられる特典(優遇処置)は、
「自治体主催の特典」と「民間主催の特典」の2種類に分けられます。
公共機関の使用時の割合は当たり前の事、
買い物などの不便を解消したり少しでも不便が無い様にと日々努力されている。
しかしまだまだ不便であったり費用がかさむ。
1人暮らしの高齢者どうあがいても
車の便利さから到底離れられない現状である。
いつでも好きな時間に行きたいところ行ける自家用車、
大きな荷物もトランクに乗せればどこでも運べるのだから手放せないのはわかる。
この辺の便利さをカバーできるくらいでなければ返納は難しいものである。

まとめ

今後の課題は高齢者が免許返納して、クルマ以外の生活の足が確保でき、
「クルマがなくても、生きていける」
街に変えなければならないと、自治体は地域の交通政策に真剣に取り組んでいただきたい。 
池袋事件のような悲しい事件は二度と起こしてはならない為にも。

関連記事
高齢者の運転問題による悲惨な事故
神戸市営バス暴走信号無視2名死亡

コメント

タイトルとURLをコピーしました